原発の課題と私たち


福島第一原子力発電所の事故被害は甚大です。
その中で、わたしたちはどのようにこの地に生きる人々と向き合うことができるのか。
それが東北ヘルプの中で、この5年間話されてきたことでした。

わたしたちは宗教者として、被災地、被災された方々と関わっています。

わたしたちは物資を運ぶことができるでしょう。
連携を作ることもあります。
行政に一緒に関わって、協力体制を作ることもあるでしょう。
その中で同時に、宗教者でなければできないことが見つかることがあります

宗教者にできること、宗教者にしかできないこと。
それは一人ひとりの魂と向き合うことを、まず第一とすることです。
どんな困難の中にいる人にも、神さまの愛があることを信じて、語ることです。
そしてその神さまの愛を知らされているから、その愛を語り、祝福することです。

そういった取り組みの一つの形を、「臨床宗教師」と呼んでいます。
わたしたちは、宗教者として現場に関わり、現場で言葉をつむぎ、
そこに生きる人々と出会わせていただくのです。

ご紹介させていただく記事は、そんな臨床宗教師としての
福島での働きをキリスト新聞さまが記事にしてくださったものです。

ご高覧いただければ感謝です。

(2015年4月30日 東北ヘルプ理事 阿部頌栄)




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